国内トップレベルの存在感を誇る証券会社、みずほ証券。在籍者へのヒアリングも踏まえ、初任給・平均年収・中途採用時の年収・職種別年収・残業・福利厚生等を徹底解説します。
みずほ証券のことが知りたい、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
本記事の要点はこちら
- みずほ証券の年収は?
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みずほ証券は非上場企業のため、HP上で平均年収や年齢は記載されていませんが、東洋経済社の就職四季報によれば、みずほ証券の年収は1,069万円、平均年齢は41.7歳となっています。
dodaが公表しているIT/通信業界の平均年収は436万円、国税庁の民間給与実態統計調査による日本人の平均年収は458万円なので、大和証券は日本における一般的な年収水準を大きく上回る企業であると言えます。
- みずほ証券は中途採用の難易度は高い?
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みずほ証券は国内トップクラスの証券会社なので転職難易度は相応に高いことが予想されますが、しっかり準備すれば転職可能性は低くないでしょう。キャリア採用比率は徐々に上昇していますし、2022年度には288人採用し中途採用比率は51.5%まで増加しています。
項目 2020年度 2021年度 2022年度 キャリア採用比率 19.1% 21.2% 51.5% 出典:みずほフィナンシャルグループの公式HP
- みずほ証券のリテール・事業法人部門の役職別年収は?
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みずほ証券のリテール・事業法人部門の役職別年収は以下の通りです。5つの役職に分けられます。
役職 年収 年次イメージ アナリスト 400~700万円 1~4年目 アソシエイト 700~900万円 4~8年目 ヴァイスプレジデント 900~1,200万円 評価次第 ディレクター 1,200~1,500万円 評価次第 マネージングディレクター 1,500万円~ 評価次第 みずほ証券のリテール・事業法人部門の役職別年収
- みずほ証券の投資銀行部門の役職別年収は?
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みずほ証券の投資銀行部門の役職別年収は以下の通りです。リテール・事業法人部門と同じ役職ではありますが、年収レンジが大きく異なります。
役職 年収 年次イメージ アナリスト 600万円~ 1年目~ アソシエイト 1,000万円~ 評価次第 ヴァイスプレジデント 1,500万円~ 評価次第 ディレクター 2,300万円~ 評価次第 マネージングディレクター 3,000万円~ 評価次第 みずほ証券の投資銀行部門の役職別年収
みずほ証券はどんな会社?
みずほ証券は、みずほフィナンシャルグループの中核である証券会社で、日本を代表する大手の金融機関です。独立系の野村證券や大和証券とは異なり、メガバンクの資本力を活かしたビジネスを展開しています。みずほフィナンシャルグループはグループ一体経営を推進しており、みずほ銀行やその他グループ会社と密接な関わり方をしています。
会社名 | みずほ証券株式会社 |
資本金 | 1,261.67億円 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア |
代表者 | 浜本 吉郎 |
みずほ証券含むみずほフィナンシャルグループは以下の組織図になっています。企業、機関投資家、個人の間に入って金融サービスを提供しています。営業から金融商品の組成、トレーディング、資本施策のアドバイスなど、グループ会社の総力を活かしたサービス内容は多岐に渡ります。
みずほ証券の平均年収は1,069万円、平均年齢は41.7歳
みずほ証券は非上場企業なので、HP上で平均年収や年齢は記載されていませんが、東洋経済社の就職四季報によれば、みずほ証券の年収は1,069万円、平均年齢は41.7歳となっています。
dodaが公表しているIT/通信業界の平均年収は436万円、国税庁の民間給与実態統計調査による日本人の平均年収は458万円なので、大和証券は日本における一般的な年収水準を大きく上回る企業であると言えます。
みずほ証券の部門・職種は?
みずほ証券には様々な職種が存在します。採用方法や難易度、年収も大きく違うので、みずほ証券への転職を検討する場合はしっかりと確認することを推奨します。
リテール・事業法人 | リテール部門で個人、法人のお客様へ資産運用のコンサルティング業務 |
グローバル投資銀行 | 企業の資本政策やM&Aに関するサポート |
グローバルマーケッツ | 機関投資家営業や各市場のリサーチ、トレーディング |
リサーチ&コンサルティング | 株式、為替、債券市場のリサーチ |
その他 | 企画、財務・主計、リスク管理、人事、IT・システム、事務、内部監査等 |
みずほ証券の年収は高い?低い?競合他社との比較
みずほ証券と他証券会社の年収を比較しました。大和証券グループは持ち株会社なので参考情報になりますが、その他の証券会社と比較すると、みずほ証券は3番目に高い平均年収となっています。全体で三番目、平均年収1,000万円越えということで、非常に好待遇であることが分かります。
年度 | 平均年収 |
---|---|
大和証券グループ(参考情報) | 1,223万円 |
野村證券 | 1,077万円 |
みずほ証券 | 1,069万円 |
SMBC日興証券 | 961万円 |
松井証券 | 914万円 |
岡三証券 | 818万円 |
いちよし証券 | 636万円 |
みずほ証券の年収体系・評価制度
みずほ証券の年収は、基本給+残業代+賞与で構成されます。また、特に投資銀行部門の評価やボーナスは個人と組織の評価の二軸で決まり、変動幅も大きいです。
みずほ証券の役職別年収
みずほ証券のリテール・事業法人部門の役職別年収です。日本トップクラスの証券会社ということで、30代前半で年収1,000万円に届くレベルです。
役職 | 年収 | 年次イメージ |
---|---|---|
アナリスト | 400~700万円 | 1~4年目 |
アソシエイト | 700~900万円 | 4~8年目 |
ヴァイスプレジデント | 900~1,200万円 | 評価次第 |
ディレクター | 1,200~1,500万円 | 評価次第 |
マネージングディレクター | 1,500万円~ | 評価次第 |
みずほ証券の投資銀行部門の役職別年収です。営業部門とはそもそもの年収体系が異なり、20代で年収1,500万円すら狙えるレベルです。外資系投資銀行の水準と比べると劣りますが、日系企業の中では最高峰の年収体系です。
役職 | 年収 | 年次イメージ |
---|---|---|
アナリスト | 600万円~ | 1年目~ |
アソシエイト | 1,000万円~ | 評価次第 |
ヴァイスプレジデント | 1,500万円~ | 評価次第 |
ディレクター | 2,300万円~ | 評価次第 |
マネージングディレクター | 3,000万円~ | 評価次第 |
みずほ証券で年収1,000万円・2,000万円に到達するには?
みずほ証券で年収1,000万円に到達するのは然程難しい話ではありません。リテール・事業法人部門であれば20代後半~30代で、投資銀行部門であれば20代前半で到達するでしょう。
年収2,000万円となると、リテール・事業法人部門で達成するにはマネージングディレクターまで昇進する必要があります。投資銀行部門はヴァイスプレジデントかディレクターで年収2,000万円を超えます。年齢で換算すると、早ければ30代前半で到達します。
昇進のスピードは実績によって大きく変わってきます。人によってはもっと早く年収1,000万円や2,000万円に到達することが可能です。
みずほ証券の中途採用
みずほ証券は国内トップクラスの証券会社なので転職難易度は相応に高いことが予想されますが、しっかり準備すれば転職可能性は低くないでしょう。キャリア採用比率は徐々に上昇していますし、2022年度には288人採用し中途採用比率は51.5%まで増加しています。
項目 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
キャリア採用比率 | 19.1% | 21.2% | 51.5% |
みずほ証券の初任給
みずほ証券の公式HPによると、初任給は以下の通りとなっています。
学部卒だとだと初年度年収400万円程となります。一般的な大企業の初年度年収水準です。
四年制大学卒 | 260,000円/月 |
大学院修士課程修了 | 280,000円/月 |
大学院博士課程修了 | 300,000円/月 |
みずほ証券の福利厚生
みずほ証券の公式HPを見ると、様々な福利厚生が整備されていることが分かります。社員寮・社宅制度があるので、実質的な可処分所得は大きく増えます。その他、一般的な福利厚生が網羅されています。
- フレックスタイム
- 時差出勤
- 短時間勤務
- 在宅勤務
- 産育休制度
- 各種休暇制度
- 住宅関連
- 財産形成
みずほ証券は激務?有給は取れる?離職率高い?残業多い?
みずほ証券の平均残業時間についてです。毎年25時間弱と、平均を見ると決して激務とは言えない水準です。とはいえ、支店、職種や時期によって忙しいタイミングがあることを覚悟した方が良いでしょう。また投資銀行部門は間違いなく激務なので、本平均残業時間は全く参考になりません。
年収有給休暇の取得率は、70%を超える数値を継続しており、且つ徐々に数字が改善されてきています。しっかり有給が消化できる環境が整いつつあることが分かります。
項目 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
1月あたりの平均残業時間 | 24.0h | 25.8h | 26.0h |
年次有給休暇の取得率 | 70.3% | 76.0% | 78.3% |
ワークライフバランスは改善されつつあるものの、証券会社特有の厳しさもまだまだあるようです。
部署の上長方針にもよるが、早く帰れることが多いと感じる。営業系だと、支店によっては帰れないといった声も聞くが、管理職未満は早く帰れとの声があり18:30には退社できるイメージ。
オープンワーク
(投資銀行部門の方)
案件によって終わる時間がかなり遅くなることはあるものの、不要な残業が多いわけではなく見通しがきき、休みは積極的に取るように促されるためプライベートとのバランスは比較的取りやすい。
オープンワーク
みずほ証券は女性が働きやすい職場?活躍できる?
みずほ証券は女性活躍をサポートすべく注力しており、公式HPで女性管理職比率について言及されています。徐々に比率が高くなっており、女性課長担当職比率は2022年度時点で25%を超えています、
項目 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
女性課長相当職比率 | 22.0% | 24.1% | 25.8% |
みずほ証券の採用大学は?学歴フィルターはある?エリート?
2022年度のみずほフィナンシャルグループの採用大学実績です。慶應大や早稲田大、同志社大など、高学歴の学生を多く採用できています。エリートと言って間違いないでしょう。
順位 | 大学名 | 就職者数 |
---|---|---|
1 | 慶應義塾大 | 51 |
2 | 早稲田大 | 35 |
3 | 同志社大 | 25 |
4 | 立教大 | 21 |
5 | 明治大 | 20 |
6 | 関西学院大 | 18 |
7 | 一橋大 | 15 |
8 | 青山学院大、学習院大 | 14 |
10 | 中央大 | 13 |
11 | 東京工業大 | 11 |
12 | 上智大、立命館大、関西大 | 10 |
15 | 東京大、大阪大 | 8 |
みずほ証券はやばい?きつい?離職率高い?
SMBC日興証券はネット上でやばいと言われていますが、実態は全く危なくありません。危ないと言われる理由は以下と推測されます。
- 証券会社の先行きを懸念する人が多いため
- 不安を煽る記事やメディアが存在するため
- 激務であると言われるため
- 離職率が高いと言われるため
こちらについては後日別記事で解説していきます。
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