【2024年最新版】三菱商事の年収・給与を解説!平均年収1,939万円

圧倒的な知名度と就職・転職活動において根強い人気を誇る三菱商事。年収は間違いなく日本トップレベルです。在籍者へのヒアリングも踏まえ、初任給・平均年収・中途採用時の年収・職種別年収・残業・福利厚生、海外駐在時の待遇等を徹底解説します。

三菱商事のことが知りたい、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

本記事の要点はこちら

三菱商事の年収・年収推移は?

2023年3月期に公開された有価証券報告書から、三菱商事の平均年収は1,939万円、平均年齢は42.9歳となっています。2023年度3月期は資源価格高騰による業績好調を背景に、前年対比平均年収が大きく伸びています。

dodaが公表しているIT/通信業界の平均年収は436万円、国税庁の民間給与実態統計調査による日本人の平均年収は458万円なので、日本における一般的な年収水準を大きく上回る企業であると言えます。

年度平均年収平均年齢
2023年度3月期1,939万円42.9歳
2022年度3月期1,559万円42.8歳
2021年度3月期1,678万円42.7歳
2020年度3月期1,632万円42.6歳
2019年度3月期1,608万円42.5歳
出典:三菱商事の有価証券報告書
三菱商事の職種別・年齢別平均年収は?

オープンワークに登録されているデータを参照すると、以下の通りです。営業職が最も年収が高くなっています。成果の出ている営業部署のボーナスが大きい、残業が多い等の理由が存在する思われます。

職種平均年収
営業職1,419万円
コーポレート1,268万円
管理1,294万円
出典:オープンワーク

年齢別で見てみると、年功序列でどんどん年収が上がっていくことが分かります。

年齢帯平均年収
25歳817万円
30歳1,185万円
35歳1,569万円
40歳1,878万円
45歳2,054万円
50歳2,122万円
出典:オープンワーク
三菱商事は新卒採用がメイン?中途採用では入れない?

三菱商事は新卒採用をメインに行っているので、中途採用の枠は少なく転職難易度が非常に高いです。中途採用は春・秋に二度行われますが、2022年の年間採用実績が43名と非常に狭き門になっています。

2018年2019年2020年2021年2022年
8名13名21名16名43名
出典:三菱商事公式HP
目次

三菱商事はどんな会社?

三菱商事は多角的に事業を展開していますが、ここ数年は資源価格高騰に伴い、天然ガス事業や金属資源事業が好業績を牽引しています。2023年3月期は初の売上1兆円を突破し、日本企業の中ではトヨタやソフトバンクに迫る圧倒的な存在感を示しています。就活人気ランキングでも常に上位に位置し、あらゆる面で日本を代表する企業と言えます。

事業2022年3月期利益内容
天然ガス1,706億円アジア・パシフィック、北米を中心に天然ガス事業を展開
総合素材620億円鉄鋼製品、機能材等、素材関連事業を展開
化学ソリューション450億円石油化学製品、塩、メタノール等の製造やトレーディング事業を展開
金属資源4,393億円金属資源のトレーディング、投資、開発事業を展開
産業インフラ319億円インフラ、船舶、宇宙航空機、産業機械等多様な事業を展開
自動車・モビリティ1,275 億円自動車関連事業をアセアンを中心に展開
食品産業634億円穀物、水産、畜産等、食品関連事業を展開
コンシューマー産業230億円アパレル、ヘルスケア、食品流通等、コンシューマー事業を展開
電力ソリューション619億円再生エネルギー事業、電力市場での取引等、電力関連事業全般を展開
複合都市開発1,233億円都市開発、企業投資事業を展開
出典:三菱商事公式HP

会社の基本情報です。

会社名三菱商事株式会社
資本金2,044億円(2023年3月末時点)
本社所在地東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
代表者中西 勝也
設立1954年7月1日
出典:三菱商事公式HP

三菱商事の平均年収は1,939万円、平均年齢は42.9歳

三菱商事の有価証券報告書によると、平均年収は1,939万円、平均年齢42.9歳です。

dodaが公表しているIT/通信業界の平均年収は436万円、国税庁の民間給与実態統計調査による日本人の平均年収は458万円なので、日本における一般的な年収水準を大きく上回る企業であると言えます。

2023年度3月期は資源価格高騰による好業績を背景に、前年度対比平均年収が大きく伸びています。一方、2020年度→2021年度間で平均年収が100万円超下がっていますが、これは2021年度の業績悪化に伴い2022年度に支払われたボーナスが激減したためです。

2022年度3月期以降は圧倒的な好業績を上げており、2024年度3月期の純利益予想も9,500億円と高水準を維持する会社予想です。

年度平均年収平均年齢当期純利益
2023年度3月期1,939万円42.9歳11,807億円
2022年度3月期1,559万円42.8歳9,375億円
2021年度3月期1,678万円42.7歳1,726億円
2020年度3月期1,632万円42.6歳5,354億円
2019年度3月期1,608万円42.5歳5,907億円
2018年度3月期1,541万円42.7歳5,601億円
出典:三菱商事の有価証券報告書

また、三菱商事はダイアモンド社が発表している「日本で年収が高い企業ランキング2023」で3位にランクインしています。三菱商事は30歳手前で年収1,000万円を超え、生涯年収は5億超です。平均的なサラリーマンの生涯年収が2億と言われているので、2.5倍以上の差があります。また途上国に長期間駐在するなど海外駐在手当を上手く使えば、実質的報酬は5億円以上になり得るでしょう。

企業名平均年収
M&Aキャピタルパートナーズ3161万円
キーエンス2,279万円
三菱商事1,939万円
ヒューリック1,904万円
三井物産1,783万円
ドリームインキュベータ2,122万円
伊藤忠商事1730万円
住友商事1606万円
丸紅1594万円
テレビ東京HD1522万円
出典:ダイアモンドオンライン

三菱商事の年収は高い?低い?競合他社との比較

三菱商事の競合、他総合商社と年収を比較しました。資源価格高騰に伴い各社歴代最高業績を出している状況下、その中でも三菱商事が頭一つ抜けた平均年収であることが分かります。

2023年3月期平均年収従業員数
三菱商事1,939万円5,448人
三井物産1,784万円5,449人
伊藤忠商事1,730万円4,112人
住友商事1,606万円5,068人
丸紅1,594万円4,340人
出典:各社の有価証券報告書

三菱商事の年収・給与体系

三菱商事の年収がどう決まるのか、解説していきます。

三菱商事の年収は、基本給+残業代(管理職は支給なし)+賞与(夏と冬の二回)で決定されます。

三菱商事の賞与・ボーナス

三菱商事を始めとする総合商社は年収・給与に占める賞与・ボーナス比率が非常に高いことで有名です。三菱商事の賞与・ボーナスは夏と冬の二回に分かれており、夏の方がボーナス比率が高いです。ボーナスは個人評価と会社業績連動の二つによって構成されており、上述した通り会社業績によって個人の賞与・ボーナスの金額が数百万単位で変わることもあります。

給与制度:

年に2度ある賞与の割合が年収の4割程度を占める。

時給換算すると非常にコスパが良いと感じる。

自身の価値比給与は貰いすぎであると感じる。

出典:オープンワーク

三菱商事の残業代

三菱商事では8~9年目までは残業代が支給されます。一方、昨今のワークライフバランスを重要視する風潮から、残業時間が減らされつつあるようです。現実的に考えて、月20万円程が残業代の限度になります。

管理職になると残業代が支払われなくなる代わりに基本給やボーナスが大きく増加します。ただ、若手に残業を振れないことから管理職が長時間労働をせざるを得ない状況が生まれているという声もあります。

三菱商事の海外駐在手当

三菱商事を始めとする総合商社の年収を大きく引き上げるのが海外駐在手当です。これを目当てに入社する人もいる程、非常に大きな手当になります。主に以下の海外駐在手当が存在します。

三菱商事の海外駐在手当

  • 海外勤務手当
  • 保険休暇手当
  • 家賃等補助手当
  • 教育費用手当
  • 帰国後家賃手当
  • 危険地域手当

海外勤務手当

三菱商事では現地給与は現地通貨で支払われ、それに加え現地と日本との物価差に応じた海外勤務手当が支払われます。国によって違いますが、大体20~30万円/月支払われます。

保険休暇手当

駐在地によりますが、年に数回の海外旅行や帰国の旅費を三菱商事が負担します。

家賃等補助手当

三菱商事では現地の住居費を会社が負担します。負担可能額は赴任国や役職、家族構成等によって異なりますが、大体30~70万円程になります。また国によって異なるが、専属の車とドライバーが社員につくこともある。

教育費用手当

家族帯同で駐在する場合、三菱商事が学費を全負担します。駐在員の子どもはインターナショナルスクールに通うことが多いので、200~300万円/年程が支給されることになります。

帰国後家賃手当

海外駐在帰国後には、三菱商事が一定期間の間20万/月程の家賃補助をします。

危険地域手当

アフリカ、南米等危険を伴う赴任をする場合は30~60万円/月程の危険地域手当が支給されます。

新興国か先進国、どちらに駐在するかによって生活や貯金額が大きく変わってきます。新興国に駐在し貯金に勤しめば、帰国するまでに数千万円の資産を築くことも可能です。

・新興国では使い道も限られるため、5年も滞在すれば7,000~8,000万円貯めることも可能。

・一方でNYやシンガポールに赴任した場合には。生活費が非常に高く、ハードシップ手当も付かないためほとんど貯金できない。

出典:オープンワーク

三菱商事の職種別・年齢別年収

オープンワークに登録されているデータを参照すると、以下の通りです。営業職が最も年収が高くなっています。成果の出ている営業部署のボーナスが大きい、営業部署は残業が多い等の理由が存在する思われます。

職種平均年収
営業職1,419万円
コーポレート1,268万円
管理1,294万円
出典:オープンワーク

年齢別で見てみると、20代でも平均500万円以上の年収を得られる可能性が高いことが分かります。

年齢帯平均年収
25歳817万円
30歳1,185万円
35歳1,569万円
40歳1,878万円
45歳2,054万円
50歳2,122万円
出典:オープンワーク

三菱商事の役職別年収

三菱商事の役職一覧は以下の通りです。10年目辺りで管理職になるまでは残業代が支給されます。昇格のスピードに関して、ASまでは同期間で然程変わりませんが、M2以降は評価や実績に応じて出世スピードが大きく変わります。また海外研修や駐在によって昇格タイミングが変わるため、特に管理職以降は昇格年次を予想するのが難しくなります。

三菱商事の役職一覧

  • S2:1~3年目
  • S1:4~7年目
  • AS:8~9年目
  • M2:10年目以降(これ以降の昇格は個人差が大きい)
  • M1:15年目以降
  • MP:22年目以降

三菱商事の役職毎の年収イメージです。

役職年収年次
S2500~1,000万円1~3年目
S1900~1,400万円4~7年目
AS1,300~1,900万円8~9年目
M21,700~2,000万円10年目~
M12,200万円~15年目~
MX3,000万円~22年目~
三菱商事の役職別年収

三菱商事の初任給

三菱商事の新卒採用は学部卒と修士卒で初任給が変わります。基本給+残業代+賞与・ボーナスで年収が決まります。学部卒一年目だと、基本給が366万円、残業代が100万円(部署によっては残業がほぼない所もあります)、賞与・ボーナスが100万円程で、計550万円超になります。

三菱商事の初任給

学部卒:305,000円/月

修士卒:340,000円/月

初年度の年収において、日本のベンチャー企業を筆頭に500万円前後を出す企業も増えてきましたが、2年目以降の小急カーブが緩やかになっている企業も多いです。一方で三菱商事の場合、初年度約550万円、2年目約650~700万円、3年目約750~900万円、と年々100万円超/年単位で昇給していく所が特徴です。

三菱商事の女性の働きやすさ

三菱商事において、女性が働きにくいということはありません。年収・給与テーブルが違うことはありませんし、海外駐在に行き難いこともありません。産休育休後の復帰もしやすいという声もありました。

女性として働きにくいと感じたことはありません。産休・育休も取りやすいですし、もともと人事異動が多く「このビジネスについて何も知らない」とか「この領域は昔やっていたがブランクがある」人が部署に来る事に慣れているので、復帰もしやすそうな雰囲気を受けます。

出典:オープンワーク

三菱商事の福利厚生

三菱商事の公式HPに福利厚生が記載されています。独身寮は若手しか入れませんが、月々数千円で住めるので素晴らしい福利厚生です。寮を出た後の家賃補助はないですが、海外研修や駐在から帰ってきた際は臨時で家賃補助が支給されるなど海外駐在関連のケアが非常に手厚いイメージです。

  • 各種社会保険完備
  • 診療所
  • 研修所
  • 独身寮・社宅
  • 育児休暇制度
  • 配偶者の国内外の転勤に伴う再雇用制度 等

上場している他の会社に比べて給料が高く福利厚生も非常に良い。基本的には年功序列であり社内には働かずとも2,000万円近くの給料を受け取っている社員が2割程度いるとみられる。

出典:オープンワーク

三菱商事の採用大学

2022年度の三菱商事の大学毎採用数は以下の通りです。慶應義塾大、東京大、早稲田大だけで大部分を占めます。高学歴の学生からの人気が非常に高いので、採用には困っていない超人気企業と言えます。

順位大学名就職者数
1位慶應義塾大25
2位東京大21
3位早稲田大20
4位京都大6
5位東京工業大、一橋大、大阪大5
8位名古屋大3
9位北海道大、東北大、上智大、明治大2
出典:ダイアモンドオンライン

三菱商事は激務?残業多い?やばい?離職率高い?

2021年度の月間平均残業時間は30.4時間です。日本の平均と比較すると多めかもしれませんが、決して激務とは言えない水準でしょう。

年度月間平均残業時間
2022年度3月期30.4時間
2021年度3月期27.2時間
2019年度3月期25.1時間
出典:三菱商事のサステナビリティレポート

業務状況によるがワークライフバランスは充実させやすい。総合商社は非常に激務なイメージがあるが、早く帰れるときは5時半に退社する事も可能で、プライベートを充実させることも十分可能。有給等も社内では80%以上の取得を推奨されており、申請しても断られる雰囲気はない。

オープンワーク

自己都合離職率の水準も1%台で安定しており、非常に低い水準です。

年度自己都合離職率の比率
2021年度1.5%
2020年度1.4%
2019年度1.5%
出典:三菱商事のサステナビリティ・レポート

三菱商事に新卒で入るのはやばい?きつい?うつになる?

三菱商事はネット上でやばいと言われていますが、実態は全くやばくありません。やばいと言われる理由は以下と推測されます。

  • 激務であると噂されるため
  • 30歳前で1,000万円を優に超えるため
  • 顔採用があると噂されるため
  • 離職率が高いと言われるため

こちらについては後日別記事で解説していきます。

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